スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

読書記録30 スワロウテイル序章/人工処女受胎

読書記録30回目。


スワロウテイル序章/人工処女受胎 (ハヤカワ文庫 JA ト 7-3)スワロウテイル序章/人工処女受胎 (ハヤカワ文庫 JA ト 7-3)
(2012/09/07)
籘真 千歳

商品詳細を見る



--あらすじ--

男女別の自治区で性別の違う人間と共に暮らす人工妖精たち。その一体である揚羽は、全寮制の看護学園で同室の連理や義妹の雪柳らと学園生活を謳歌していた。人間に害をなす人工妖精を密かに殺処分する“青色機関”の一員という裏の顔を持つ揚羽は、学園内の連続事件に死んだはずの科学者・不言志津江の陰謀を見出す。それは揚羽の人生に今後降りかかる過酷な運命の予兆でもあった。人気シリーズの前日譚たる連作中篇集。イラスト:竹岡美穂

--感想--

内容としては学園内で起こった事件や日常風景を描写しつつ、裏で暗躍する不言との対決がクライマックスになる。前日譚という事でキャラクター同士の関係や特に揚羽について掘り下げられていた。また、学園者の雰囲気がある前半~中盤、人工島を揺るがす事件に発展する後半とめりはりがついていて良かった。徐々に明らかになる不言のたくらみは恐ろしさと、マッドサイエンティストといえる狂気を感じる。

作者が大学の心理学科卒のためか前作、前々作と変わらずそちら方面の話がとても深い。限りなく人に近い人工妖精のそれゆえに起こる様々な問題というのがこの作品のひとつのテーマなのだろう。人工妖精には「人工妖精の五原則」というロボット三原則が元となる原則がある。それについての考察はとても面白かった。他にも人工知能のアイデンティティーだとか倫理的な話はちらほら出てくるのでその方面の知識があればもっと楽しめるのになぁと思う。理解するのが難しい場面は多々あるけど、理屈っぽいのが好きな自分は苦にならなかった。

一作目を呼んだときから思ってるけど、表紙の絵が若干萌えを意識させるにもかかわらず内容はかなり重厚なのでそのギャップが良いのか悪いのか。ともかく今作は挿絵が入って各キャラクターのビジュアルが分かるようになったのはとても素晴らしい。鏡子の絵がなかったのは残念であるが次巻以降に期待。
[ 2012/09/09 11:36 ] 読書記録 藤真千歳 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://saturdaynightgirl.blog.fc2.com/tb.php/61-328abdf0





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。