読書記録51 Gene Mapper


Gene Mapper (ジーン・マッパー)Gene Mapper (ジーン・マッパー)
(2012/07/12)
Fujii Taiyo

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--あらすじ--
“生命すら設計できるその日、何を信じて未来の扉を開けばいいのだろう”

農作物の多くがメーカー製の「蒸留作物」に置き換えられつつある2037年。
作物の遺伝子をマークアップし、外観を設計するスタイルシート・デザイナー、林田のもとへ「ジャパニーズ・サラリーマン」を演じる黒川から調査依頼が入った。
カンボジアへ納品したスーパーライス、SR-06に描いたロゴが崩れ始めたというのだ。原因はコーディングのミス?アップデートの失敗?それとも……
原因を探るため、林田は「キタムラ」と名乗る人物に誘われ、2014年に封鎖されたインターネットが生きている街、ホーチミンへ飛ぶ。
フルスクラッチで作物を作れるほどの遺伝子工学、現実と見分けられないほどの拡張現実が当然のものとなった2037年。
たゆまなく前進する科学技術は人類の繁栄を約束するのか?
ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」が問う。

--感想--

作物の遺伝子操作が当たり前になった世界が舞台の近未来SF。序盤から難しい用語がたくさん出てきてしかもその説明があまり無いというハイスピードっぷりです。若干置いてけぼり感がありましたが、それでも作りこまれた世界観にひき付けられます。SFをよく読む方だともっと描写について理解できるの思いますし、より魅力を感じられるのではないでしょうか。

全体の長さは中編くらいなので無駄な要素は無く、話の長さだけに限定すれば読みやすいと思います。様々な近未来ガジェットの描写や、若干の謎解き、ミステリー要素があるので映像化に向いてそうな作品です。しかし、先に書いたように、個人的にはもっと説明を書いて欲しいので、次回作があるならば長編を読みたいです。
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[ 2013/02/25 13:20 ] 読書記録 Fujii Taiyo | TB(0) | CM(0)

読書記録50 とある飛空士への誓約 2


とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 2 (ガガガ文庫)
(2013/02/19)
犬村 小六

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--あらすじ--

「空は、墓場だ。わたしは、鉄だ」父の教えを胸に刻み、一個の鉄塊となったイリアは、今日も灰色の空へ離陸する。25戦中24勝1敗。撃墜数33機。模擬空戦において驚異の記録を更新中の彼女は、「エリアドールの七人」の中では突出した存在となっていた。それに対して清顕の戦績は、11戦して2勝0敗9引き分け。撃墜数0機。互いに撃墜王の父を持ちながらも、実力の差ばかりを見せつけられ焦る清顕。「なんのために、ぼくは戦場を飛ぶ?」そして、平穏な学園生活の中で懊悩する裏切り者「ハチドリ」が動き出す―。恋と空戦の物語、激動。



--感想--

裏切り者と王位継承者が明らかになります。ネタバレは控えてくださいという作者コメントのため誰かは書きませんが、これに関してはそこまで驚きはなかったです。むしろ最後の展開は全く予想できなかったのでこっちに驚き。まさかあの人があれだとは。まだ二巻でこれだとこれからどれだけ悲劇的な場面が出てくるのか不安と期待が高まります。願わくば七人は誰も死なないで欲しいです。と言っても1巻冒頭で「いなくなってしまった彼女」という意味深な伏線があるので難しいか。

シリアス成分を除くと、彼らが部屋で談笑したり青春を謳歌している場面があるので学園物の一面を見ることができます。特に坂上とイリアの距離が徐々に近づいているのが印象的。模擬戦をとおしてある種一線を超えた関係になっていますし、ミオとの三角関係に発展するのでしょうか。
空戦シーンは相変わらずで描写が綺麗で面白いです。彼らの想いが伝わってるくるし、何より空をどう動いているのかが分かりやすい。これからもこのクオリティを期待します。
[ 2013/02/23 16:43 ] 読書記録 犬村小六 | TB(0) | CM(0)

読書記録49 別冊図書館戦争II


別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)
(2011/08/25)
有川 浩

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--あらすじ--

“タイムマシンがあったらいつに戻りたい?”という話題で盛り上がる休憩中の堂上班。黙々と仕事をしている副隊長の緒形に、郁が無邪気に訊くと、緒形は手を休め、遠くを見つめるように静かに答えた―「…大学の頃、かな」。未来が真っ白だった無垢な時代。年をとるごとに鮮やかさを増す、愛しき日々。平凡な大学生であった緒形は、なぜ本を守る図書隊員となったのか!?過去と未来の恋を鮮やかに描く、シリーズ番外編第2弾。

--感想--

シリーズ最終巻です。あらすじにある緒方の過去の話、堂上小牧の新人時代の話、そしてメインの柴崎手塚の話から構成されています。堂上小牧の話は男の友情が感じられてうらやましいです。お互い認めあうライバル、親友って良い関係だと思います。なんでも話せる友人は本当に一生大事にするべきですよね。

そしてメインの柴崎手塚です。笠原堂上と同様にお互いが素直になれないでいましたが、無事結婚ということで良い終わり方でした。始めから優等生だった柴崎の成長が描かれ、彼女の弱さを見ることが出来ました。常に仮面をしていた彼女から仮面を外したのが手塚ということなんですかね。男からしたら難しい女性だと思いますが、手塚とはお似合いだと思います。また、タイトルの「背中合わせの二人」というのも本当に秀逸、不満点を挙げればストーカー、誘拐事件の二つがどうもやりすぎという印象があります。二つの事件の犯人が気味悪いし、ここまで悪役を出す必要があったのかと思います。
[ 2013/02/18 00:55 ] 読書記録 有川浩 | TB(0) | CM(0)

読書記録48 別冊図書館戦争 1 図書館戦争シリーズ(5)


別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)
(2011/07/23)
有川 浩

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--あらすじ--

晴れて彼氏彼女の関係となった堂上と郁。しかし、その不器用さと経験値の低さが邪魔をして、キスから先になかなか進めない。あぁ、純粋培養純情乙女・茨城県産26歳、図書隊員笠原郁の迷える恋はどこへ行く―!?恋する男女のもどかしい距離感、そして、次々と勃発する、複雑な事情を秘めた事件の数々。「図書館革命」後の図書隊の日常を、爽やかに、あまーく描く、恋愛成分全開のシリーズ番外編第1弾。本日も、ベタ甘警報発令中。

--感想--

とにかくあまーいです。ベタ甘警報発令してるだけの事はあります。読んでいてこっちが恥ずかしい。事件なんてどうでもよくなっちゃいますね。付き合ってからの話なので、今までと違ってお互いの気持ちを素直につたえようとしている姿はにやけポイントです。特に堂上の気持ち、心情が描かれているのは素晴らしい。堂上が以外に恋愛モードになっているので結構イメージが変わりました。

個人的にメインは小牧、毬江の最後の短編です。ページ数は短いですが、小牧さん好きにはたまらないです。あまり感情にながされる人ではないですが毬江の事となるとあれですからね。意外な一面というか、普通はあの感情はもっていて当たり前なんですけどね。なぜか小牧さんだと面白いです。
[ 2013/02/17 17:16 ] 読書記録 有川浩 | TB(0) | CM(0)

読書記録47 南極点のピアピア動画


南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
(2012/02/23)
野尻 抱介

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--あらすじ--

日本の次期月探査計画に関わっていた大学院生・蓮見省一の夢は、彗星が月面に衝突した瞬間に潰え、恋人の奈美までが彼のもとを去った。
省一はただ、奈美への愛をボーカロイドの小隅レイに歌わせ、ピアピア動画にアップロードするしかなかった。
しかし、月からの放出物が地球に双極ジェットを形成することが判明、ピアピア技術部による“宇宙男プロジェクト”が開始される・・・・・・
ネットと宇宙開発の未来を描く4篇収録の連作集

--感想--

ニコニコ動画、ボーカロイドの未来を描いた作品です。このタイトルと表紙ですが内容は非常にSFです。ハードSFというらしいですね。正直読む前はこんなにSFしていると思ってなかったので驚きました。細かい設定好きの僕にはこのジャンルがあっているのかもしれないです。逆にニコニコ、ボカロ好きで手に取った人は期待を裏切られるかもしれません。ちなみに僕はニコニコ動画は作業用BGMにしか使わないですし、ボカロは全く聴きません。

ネットと宇宙開発の未来を描くとありますが宇宙全体を巻き込むという壮大な物ではなく、ピアピア動画ユーザーのノリと技術が作り上げた宇宙進出プロジェクトのお話です。近未来が舞台とはいえ、ピアピア動画ユーザー達の技術で宇宙をめざすというのはわくわくする展開ですし、宇宙が身近に感じられる作品だと思います。また、ネット文化、特にニコニコ、ボカロがどのように受け入れられているのかというのも面白い点です。ユーザが協力的すぎてこんなに民度高くはないと思いますが、短編ですからしょうがないと思います。

話は変わりますが50年後くらいには老人を含め、全ての世代で幼い頃からネットに親しんできたという人が多くになります。そのころにはネット初のサブカルチャーがどう受け入れられているのでしょうか。年を召されたがボカロを聴くのが当たり前になっているのかもしれないですね。
[ 2013/02/03 13:22 ] 読書記録 野尻抱介 | TB(0) | CM(0)

読書記録46 葉桜の季節に君を想うということ


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
(2007/05)
歌野 晶午

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--あらすじ--

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

--感想--

賛否両論あると思われるトリックですが、僕はあまり好きではないです。やはり強引さは否めないですね。それ以外にも主人公の性格がどうにも好きになれない。非常にアクティブなのは素晴らしいのですが、考え方、口調がかっこつけてるみたいで苦手です。ドラマのセリフを喋ってるみたいな不自然さを感じました。

良かった点といえば話の流れは面白かったです。といっても結末で全てが分かるとその余韻もなくなりますが。もう一つ、タイトルが好みです。最後にタイトルの意味が分かるのですが、そこには非常に共感できました。作者が一番みせたかったのはミステリーとしてのトリックなのか、それともタイトルの意味なのかどっちなのでしょうか。
[ 2013/02/02 15:33 ] 読書記録 歌野 晶午 | TB(0) | CM(0)

読書記録1月まとめ

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1958ページ
ナイス数:1ナイス

図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)
読了日:1月27日 著者:有川 浩
特異領域の特異点―真理へ迫る七秒間 (電撃文庫)特異領域の特異点―真理へ迫る七秒間 (電撃文庫)
読了日:1月26日 著者:範乃 秋晴
図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)
読了日:1月18日 著者:有川 浩
図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (角川文庫)
読了日:1月12日 著者:有川 浩
図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)
読了日:1月5日 著者:有川 浩

読書メーター


テストがんばります。
[ 2013/02/01 19:47 ] 読書記録 | TB(0) | CM(0)