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いよいよ彼らに苦難が襲い掛かるという展開でしたが、本当に容赦無いですね。ミオの悲劇のヒロインっぷりが素晴らしいです。ここまで彼女につらい思いをさせる作者は良い意味で鬼なんでしょうね。都合よく助かってしまうのは萎えてしまうわけですから、落とすところまで落とすのは面白いです。ここからもっと落ちるのか、それとも清顕がヒーローと成るのか楽しみです。
気になった点はライナがミオと別れる際に「友情は永遠」と告げていたところですね。彼は誓約は馬鹿らしいと思っているはずなので、その言葉の真意をはかるのは難しいです。皮肉で言ったのか、それとも何か考えがあるのでしょうか。
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--感想--
読む順番が少し前後してしまいましたが、Vシリーズ一作目を読むことができました。今作は犯人を予想するのは非常に難しいと思います。トリックが納得いかない方は多くいるでしょうし、また僕は次作を先に読み先入観があったため、まさかあの人だとは全く考えてませんでした。しかし一作目のインパクトとしては面白いと思います。キャラクタが個性的で覚えやすいですし、宇宙人の話も考えさせられます。同じ座標にいたのに会えなかったというのは認識できなかったという事になります。認識できないというのは何なのか。難しいですね。
それにしても練無の女装は今で言う男の娘ですが、この当時はその属性は存在したのでしょうか。
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先が読めない展開でどんどん読み進められました。道夫作品ということでどこかでどんでん返しがあるだろうと考えて読んでいたのですがやはり今回も驚かされました。自分は凰介が小学生にしては賢すぎるので何か仕掛けがあるのかと思っていましたが、上手くはいきませんね。伏線は素晴らしいのですが、最後の殺人は本当に必要だったかは疑問です。何かしらの罰は与えるべきだとは思いますが、取ってつけたような印象でした。
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非常に怖い作品でした。犯人が誰かわかっているのに捕まえることができない。そしてより追い込まれていく展開に一気読みしてしまいました。善意でやっている事が相手にとっては負担になっている事ってあると思います。そこまでしなくてもと思っているうちに引き返せなくなって、ついに相手を拒否したら「裏切られた」と襲われる。そうゆう人間の怖さが描かれています。また、女性人が子育て、介護によって追い込まれていく心理描写が上手だと思います。男性陣がこうゆう所に気づかないのが残念でした。
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練無の活躍回で、彼の特徴である女装を上手く使った作品でした。女装キャラがいるのでいつかはそれが事件の鍵を握るだろうとは思っていたのですが、シリーズ4作目で来ましたね。しかし、正直タイトルのインパクトが強すぎる。「夢・出逢い・魔性」と「夢で逢いましょう」と「You may die in my show」の3つの意味があるので、内容とどう関わっているのかを理解しようとそっちに集中してしまいます。各章のタイトルも意味ありげな構成になっていて、言葉遊びの面白さが理解できると思います。